オステオパシーってなに?
オステオパシー(Osteopathy)とは、1847年にアメリカのA.Tスティル医師によって創始された自然医学です。
オステオパシーの最大の特徴は、身体全体を1つのつながったシステムとしてとらえ、全体として調和をとりながら、お互いに協調しあっていると考えています。
そのため、例えば痛みや様々な症状がある場合でも、その原因が必ずしもその部分にあるとは考えません。
身体全体を解剖学・生理学の知識に基づいて検査し、症状を引き起こしている根本的な原因を探し施術を行います。
また、人には本来、自然治癒力が備わっていると考えます。施術により全身の調和を取り戻し、自然治癒力を最大限に引き出すことをサポートします。
欧米では、オステオパシーは医療系の国家資格として認められており、資格をもったオステオパスがオステオパシーの哲学や原理、徒手療法の技術を学んで臨床に用いています。
私もDiploma of Osteopathyという、OIA(オステオパシー国際連盟)の教育基準を満たしたオステオパシーの学位を取得しています。
retreatのオステオパシー
どうやって身体を診ているの?
オステオパシーでは、いきなり症状のある部分を触ることはほとんどありません。
まずは、頭から足先までの動き・温度・質感・左右差などを丁寧に観察・触診し、身体のなかで「滞っている場所」や「うまく働いていない部分」を探っていきます。
とくに重視しているのは、呼吸、体液の流れ、内臓や頭蓋のリズムといった「身体の微細な動き」です。
これらは、筋肉や関節のように目には見えませんが、生命力や回復力の指標となるものです。
なぜソフトに触れることで体が変化するの?
オステオパシーが「必要最小限の力」で施術するのには理由があります。
ただ「優しい方が気持ちいいから」ではなく、身体の仕組みと自己治癒力の働き方に根ざしています。
私たちの身体は、筋肉・関節・内臓・神経などのあらゆる組織に感覚受容器(センサー)を持っています。強すぎる刺激は「防御反応」を引き起こし、筋肉を硬直させたり、痛みを増幅させることがあります。必要最小限の力であれば、防御反応を起こさずに神経系が安全と認識し、変化を受け入れやすい状態になります。
また、骨や筋膜、内臓は強く押さなくても微細な圧や牽引で位置・緊張を変えられます。特に頭蓋や内臓はミリ単位以下の動きでバランスを取っているため、大きな力は逆に機能を乱す恐れがあります。
オステオパシーは「治す」よりも「治る環境を整える」アプローチです。
微細な組織の動きに合わせることで、構造と機能が自然に回復する、「身体の声を聴く力」で施術することが大切と考えます。
どんなお悩みにおすすめ?
☑️「何科に行っても原因がわからない」
☑️「整体に行ってもすぐ戻ってしまう」
☑️「妊娠中や産後でも安心して受けたい」
そんな方にこそ、オステオパシーという選択肢を知っていただきたいと思います。
適応症の一例
運動器系
肩こり・首こり・腰痛・膝痛・股関節痛・骨盤の歪み・椎間板ヘルニア・五十肩・むち打ち・頚椎症 など
神経系・自律神経系
手足のしびれ・坐骨神経痛・めまい・耳鳴り・不眠・起立性調節障害・パニック症状 など
内臓・代謝系
胃腸の不調(便秘・下痢・胃酸過多)・逆流性食道炎・副腎疲労・痛風 など
婦人科系(女性特有のお悩み)
生理痛・PMS・妊娠中の不調(恥骨痛・腰痛)・産後の骨盤ケア・更年期・子宮筋腫など
小児科系
斜頭・斜頸・夜尿症・てんかん・脳性まひなど(医師の診断を受けている方)
アレルギー・免疫系
アトピー・鼻炎・喘息・じんましん など
その他/原因不明の不調にも
「なんとなく身体が重だるい」「息苦しい」「頭がボーっとする」などの不定愁訴や、姿勢・むくみ・慢性的な疲労感でお悩みの方にもおすすめです
はじめての方へ
オステオパシーは、身体の声に静かに耳を傾けながら行う施術です。
その場しのぎでなく、「その人本来のからだに戻る」ためのサポートを行います。
ご不安なことがあれば、施術前に丁寧にお話を伺いますので、お気軽にご相談くださいね。
👉「はじめての方へ」のページもご覧ください。