〜身体から考える本当の理由〜
「しっかり息が吸えない」
「気づくと呼吸が浅くなっている」
このようなお悩みを抱えている方は、とても多くいらっしゃいます。
呼吸というと「肺」や「自律神経」の問題と思われがちですが、
実際にはそれだけではありません。
👉 呼吸が浅くなる原因は、“身体全体のバランス”にあることが多いのです。
呼吸は“全身の働き”で決まります
呼吸には、
・肺そのものの柔軟性
・胸郭(肋骨・背骨)の動き
・横隔膜や肋間筋などの呼吸筋
・内臓の状態
・自律神経の働き
が関わっています。
これらのどれか一つでもバランスが崩れると、
呼吸は浅くなってしまいます。
呼吸が浅くなる主な原因(身体の視点)
① 肺そのものの柔軟性の低下
呼吸の基本として、肺がしっかり膨らむことが必要です。
例えば、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などでは
肺の弾力性が低下し、
・空気がうまく入れ替わらない
・呼吸効率が低下する
結果として、呼吸が浅くなります。
② 胸郭(肋骨)の動きが硬くなる
胸郭の動きが制限されると、
肺が広がるスペースが小さくなります。
特に、
・猫背姿勢
・長時間のデスクワーク
などによって胸が閉じると、
呼吸の深さは自然と制限されます。
③ 呼吸筋の機能低下(横隔膜・肋間筋)
呼吸は筋肉の働きによって行われています。
主に、
・横隔膜
・外肋間筋
が働き、胸郭を広げています。
これらの機能が低下すると、
・胸郭が十分に広がらない
・吸気時の陰圧が弱くなる
結果として、呼吸は浅くなります。
④ 背骨(胸椎)の動きの低下
胸椎は肋骨と連動して動くため、
呼吸時の「広がり」に大きく関わります。
しかし胸椎の動きが悪くなると、
・肋骨の動きが制限される
・胸郭全体が広がらない
その結果、呼吸が浅くなります。
⑤ 腹部内臓の柔軟性低下による横隔膜の制限
横隔膜のすぐ下には、
・肝臓
・胃
・腸
などの内臓があります。
そのため、
・内臓の緊張
・腹部の硬さ
があると、横隔膜の動きが制限されます。
これにより、吸気の可動域が小さくなり、
呼吸が浅くなってしまいます。
⑥ 自律神経の影響(呼吸パターンの変化)
呼吸は自律神経によって無意識にコントロールされています。
特に、
・ストレス
・緊張状態
が続くと、交感神経が優位になり、
・呼吸が速くなる
・呼吸が浅くなる
といった変化が起こります。
さらにこの状態が続くと、
・呼吸筋の緊張
・胸郭の硬さ
・横隔膜の動きの低下
といった身体的な変化も起こり、
呼吸の浅さが慢性化していくこともあります。
「深呼吸すればいい」わけではありません
ここまでお読みいただいたように、
呼吸が浅くなる原因は一つではなく、
・胸郭の動き
・呼吸筋の働き
・内臓の状態
・自律神経
など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、
👉 「意識して深く吸う」だけでは、根本的な改善にならないケースも多いのです。
自然と深く呼吸できる身体へ
本当に大切なのは、
👉 自然と深く呼吸できる身体の状態をつくること
です。
・胸郭がやわらかく動く
・呼吸筋がしっかり働く
・内臓がリラックスしている
・自律神経が整っている
こうした状態が整うことで、
呼吸は無理なく深くなっていきます。
当院でのアプローチについて
「呼吸が浅い」と感じていても、
原因は人それぞれ異なります。
当院では、
・胸郭や背骨の動き
・横隔膜や呼吸筋の状態
・内臓の緊張
・自律神経のバランス
といった点を丁寧に確認し、
その方に合わせて全体を整えていきます。
実際に施術後には、
・「自然と呼吸が深くなった」
・「胸が軽くなった」
・「リラックスしやすくなった」
といった変化を感じられる方も多くいらっしゃいます。
このような方におすすめです
✅呼吸が浅い感じが続いている
✅しっかり息が吸えない
✅疲れやすい、リラックスしにくい
✅自律神経の乱れを感じている
もし上記のようなお悩みがある方は、
一度、身体の状態から見直してみませんか?
当院では、お一人おひとりに合わせた「オーダーメイド整体」を行っております。
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まとめ
呼吸が浅くなる原因は、
・肺の柔軟性
・胸郭や背骨の動き
・呼吸筋の働き
・内臓の状態
・自律神経
など、さまざまな要素が関係しています。
そのため呼吸は「肺だけの問題」ではなく、
身体全体のバランスとして捉えることが大切です。
参考文献
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