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自律神経のバランスと免疫の関係|疲れやすさや不調が続く人の体の特徴とは?

はじめに

私たちの身体は、外界から侵入するウイルスや細菌に対して常に防御反応を行っています。その中心となるのが「免疫系」です。しかし、免疫は単独で働いているわけではありません。近年の研究では、**神経系と免疫系が密接に情報交換を行っていること(神経免疫学:Neuroimmunology)**が明らかになっています。

特に重要な役割を担うのが「自律神経」です。

自律神経は心拍・呼吸・消化・血流などを無意識に調整する神経系であり、免疫反応の強さや方向性にも大きく関与しています。神経からの信号が免疫細胞の働きを調整することは、複数のレビュー論文で示されています。

本記事では、

  • 自律神経と免疫の基本的な関係

  • 顆粒球とリンパ球のバランス

  • 臨床で感じる身体の変化

  • 整体・オステオパシーの視点

    を交えながら解説します。


自律神経とは何か

自律神経は大きく2つに分けられます。

① 交感神経

活動・緊張・ストレス時に優位になる神経です。

心拍数増加、血圧上昇、筋緊張の増加などを引き起こします。

② 副交感神経

休息・回復・消化・修復に関わる神経です。

心拍の減少、呼吸の安定、消化促進などに働きます。

重要なのは、どちらかが良い・悪いではなく、状況に応じて切り替わるバランスです。


自律神経と免疫の関係

免疫細胞は神経伝達物質の受容体を持っており、神経からの信号に直接反応します。つまり、神経活動の変化が免疫反応に影響を与えます。

例えば、副交感神経の中心である迷走神経には

炎症反射(cholinergic anti-inflammatory pathway)

と呼ばれる仕組みがあり、過剰な炎症反応を抑制することが報告されています。


顆粒球とリンパ球 ― 自律神経による変化

免疫細胞には多くの種類がありますが、臨床的に重要な指標として知られているのが以下です。

顆粒球(主に好中球)

  • 細菌感染や急性炎症に関与

  • 交感神経優位で増加しやすいとされる

リンパ球

  • ウイルス感染、免疫調整、抗体産生に関与

  • 副交感神経活動と関連する傾向が示唆される

長期間のストレスなどで交感神経が過剰に優位になると、

  • 炎症反応の亢進

  • 組織ダメージ

  • 慢性疲労感

    などにつながる可能性があります。

逆に、副交感神経の低下は

  • 回復力の低下

  • 慢性炎症の持続

    などと関係することがあります。

※なお、顆粒球・リンパ球の関係は単純な二分法ではなく、個体差や病態によって変化します。


神経免疫の具体的な仕組み

代表的なものをいくつか紹介します。

① 迷走神経と炎症制御

迷走神経刺激は炎症性サイトカイン(TNF-αなど)を抑制することが報告されています。

② 神経伝達物質による免疫調整

免疫細胞はアセチルコリンやノルアドレナリンに反応し、炎症や免疫反応を変化させます。

③ 神経と免疫の双方向性

感染や炎症が起こると神経系にも影響が及び、自律神経の変調が生じることがあります。


整体・オステオパシーの視点

― 身体構造と神経免疫の関係 ―
オステオパシーでは、身体の構造・循環・神経機能の相互関係を重視します。

臨床では、以下のような状態が自律神経のバランスに影響する可能性があります。

① 胸郭・横隔膜の可動性低下

呼吸の浅さは交感神経過活動と関連しやすく、免疫の回復力低下と関係することがあります。

② 頚部・頭蓋の緊張

迷走神経や頚部の自律神経節周囲の緊張は、自律神経反応に影響する可能性があります。

③ 循環・体液の停滞

血流やリンパの流れは免疫細胞の移動や炎症反応の調整に重要です。

オステオパシーでは、強い刺激ではなく身体の自然な動きを尊重しながら、

  • 呼吸の改善

  • 循環の回復

  • 神経の過緊張の緩和

    を通じて、結果的に自律神経のバランスを整えることを目指します。


日常生活で意識したいポイント

  • 深くゆったりした呼吸

  • 適度な運動

  • 睡眠の質

  • 咀嚼や消化の負担軽減

  • 季節や環境変化への適応

これらは副交感神経の働きを高め、免疫の回復力を支える可能性があります。


まとめ

自律神経と免疫は独立したものではなく、密接に連携するシステムです。

神経からの信号は免疫細胞の働きを調整し、炎症や回復に影響を与えます。

交感神経と副交感神経のバランスは、

  • 顆粒球とリンパ球の働き

  • 炎症の程度

  • 回復力

    に関係している可能性があります。

オステオパシーの視点では、構造・呼吸・循環・神経の調和を整えることが、結果的に神経免疫のバランスに寄与すると考えられます。

身体は単独の臓器ではなく、全体の協調によって健康を保っています。

神経と免疫の対話を理解することは、より包括的な健康観につながる重要な視点と言えるでしょう。

 

 

 参考文献
[1]: https://www.nature.com/articles/s41583-021-00555-4?utm_source=chatgpt.com "Somatosensory and autonomic neuronal regulation of the immune response | Nature Reviews Neuroscience"
[2]: https://www.mdpi.com/1424-8247/16/8/1089?utm_source=chatgpt.com "Pharmacological and Electroceutical Targeting of the Cholinergic Anti-Inflammatory Pathway in Autoimmune Diseases | MDPI"
[3]: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40440960/?utm_source=chatgpt.com "Neuro-immune interactions: Exploring the anti-inflammatory role of the vagus nerve - PubMed"
[4]: https://www.ean.org/research/resources/neurology-updates/detail/the-anti-inflammatory-effect-of-vagus-nerve-stimulation?utm_source=chatgpt.com "The anti-inflammatory effect of vagus nerve stimulation - ean.org"

 

 

 

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